タバコの煙に含まれる物質の危険性

タバコは高脂血症を起こす要因です。
それと同時に、動脈硬化の危険因子でもあります。
タバコを吸うと、煙の中に含まれる一酸化窒素や窒素酸化物などが血管の内皮細胞を傷つけ、LDHコレステロールを変性させます。
傷ついた血管には、変性したLDLコレステロールや血小板がくっつきやすくなります。

また、タバコのニコチンは、副腎を刺激してカテコールアミンというホルモン物質の分泌を促します。
カテコールアミンは血液を固まりやすくし、血栓をつくりやすくします。
これらのことはいずれも動脈硬化を促進させる要因です。
さらにタバコを吸うと、カロチンやビタミンCなど血液中の酸化を防ぐ物質が少なくなります。
タバコを1本吸うと、25mgのビタミンCが損なわれるといいます。
するとLDLがいっそう酸化しやすく、変性しやすくなります。

動脈硬化が進んでいる場合、タバコ自体が直接、虚血性疾患や脳血管障害の危険因子になります。
タバコのニコチンによって分泌が促されたカテコールアミンには、血管を強く収縮させる作用もあります。
血管が収縮すると、血圧を高くし、血流量が減るため組織が酸素不足になります。
タバコによるこうした血管の収縮が心臓の冠動脈に起これば、狭心症の発作の引きがねに、また脳の動脈が収縮すれば一時的に脳の血流量が不足します。
血流の流れが悪くなるので、脳梗塞も起こしやすくなります。

1日に4本~5本程度の喫煙でも、虚血性心疾患になりやすいというデータもあります。
すでに狭心症や心筋梗塞の発作を起こしたことのある人がタバコを吸うことは自殺行為に等しいといえます。

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